SES契約と派遣契約、請負契約の違いを実例でわかりやすく説明

SE、プログラマーなどの技術者派遣の世界ではSES契約というものが用いられます。

SES契約とはシステムエンジニアリングサービス(System Engineering Service)の略。準委任契約とも呼ばれ、通常エンジニア派遣として使われています。

では、派遣とSES、そして請負の違いは何なんでしょうか。
小難しい法律の話なのでよくある例を含めて説明します。


この3つは契約形態としては二つに分類できます。

1.請負契約(請負・委任・準委任SES)
2.派遣契約


請負契約とは? 請負・委任・準委任(SES)の違い

請負・委任・準委任(SES)の違いは民法で定められています。


請負契約…成果物の完成が必要。成果物に瑕疵(欠点)があった場合は責任を問われる。
例えばアプリの開発を請け負ったとする。期限までに完成させれば誰がやろうが何人でやろうが問題無い(本来は。)
IT業界では「持ち帰り」と言われることも多い。
ただ、完成したものにバグが無いわけが無いので、検収をもらえるかどうか、お金をもらえるかどうかで揉めることも多い。

委任契約…法律行為を委託する契約。例えば弁護士。なのでエンジニア派遣とは関係無し。
請負と違って瑕疵責任は無し。弁護士が裁判で負けたから費用はタダなんてことにはならない。

準委任契約…委任契約のうち、法律行為以外のもの。SESなどシステムの保守、コンサルなどで用いられる。成果物を完成させる必要は無い。委任された業務に従事すれば良い。ひどい過失が無ければ瑕疵を問われることも無い。

不思議なのがIT業界ではこの3つを同じ「業務請負基本契約書」で結ぶこと。理由がわからん。



請負と派遣の違いとは?


請負契約(委任・準委任含む)と派遣契約の違いは告示37号という厚生労働省の考え方で分けられています。それは

「指揮命令をして良いか悪いか」

元請企業の社員がああしろ、こうしろと指示できるのが派遣、指示できないのが請負。

この業界でよく間違えて覚えている人がいますがSES契約は指揮命令をしてはいけません。表向きは。







人材派遣の基礎知識 派遣会社の問題は?

10年近く前、私が派遣社員で働いていた頃は、派遣は毎日派遣会社の都合で勤務地が決められるのだとばかり思っていました。

明日はあの現場に入れ、明後日はここへ。そして交通費はもらえないんだろうな、労働弱者なんだろうなと思っていました。

しかしそれは当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったグッドウィルなどの日雇い派遣のことでした。

あの頃は社会保険にも入れず、有給休暇ももらえず、働く現場の業務内容すらわからないということが横行し、社会問題になりました。

そのため、現在の派遣会社の法令遵守は進み、働くやすくなっています。


特にテンプスタッフ、パソナのような大手派遣会社はきちんとしている印象があります。

労働基準法などの法律をきちんと守っていること。もし守っていない派遣会社であれば労働基準監督署に相談しましょう。


転職者向け派遣会社を選ぶポイント パート的に働きたい・扶養範囲内で働きたい

結婚後も働きたい主婦の方にはパート派遣の人材派遣がオススメです。

週5日フルタイムで働くと家事が大変だったり、残業で夕食が作れなかったり…

でもパートで働くのは時給が安くてもったいない気がする。そんな主婦の方も多いのではないでしょうか。

パート派遣の人材派遣会社では次のような仕事が多数あります。

・週4日以内の仕事
・残業無しの仕事
・扶養範囲内の仕事
・朝10時以降開始の仕事

上記のような条件でありながら、パートのように800円程度の時給ではなく、1200円以上の時給がもらえます。



パート派遣の人材派遣会社ビースタイル